アラフィフ世代になると身内の介護が生活に入ってくる場合も多いかと思います。
私の親は今のところ元気いっぱいですが、、、親の前に認知症の叔母のお世話をしています。
なぜ親でもない叔母のお世話をしなくてはいけないのか・・・叔母の夫は亡くなり、子どもがいないので必然的に身内がお世話しなければいけない状況です。
詳細は伏せますがなかなか大変で、夜に呼び出され病院へ連れて行ったり、身の回りのお世話など毎日顔を出す日々。
介護問題で大変なのですが、切っても切り離せないのは綺麗ごと抜きでお金の問題。
叔母のように子どもがいない場合は(しかも財産持ち)、認知症になる前に、なにかある前に、遺言書の作成と、最終的には誰にお世話を看取ってほしいのか、極力明確にすることも大切だと今更よく考えるのです。

ちなみに・・・認知症がひどくなってから
「おばちゃん、遺言書はないの?」と身内が聞いたところ、そういうのは用意しなかったと言っていたそうでした。
なかなか自分の死を意識することって考えたくないものだけど、私も近い将来にエンディングノートを作成しておくつもりです。
認知症の進行と相続問題を絡ませて考えていこうと思います。
🧠 認知症の具体的な例(軽度~重度)
✅ 【例1】軽度認知症のAさん(初期)
- 曜日や日付の間違いはあるけど、日常生活は自立してできる
- お金の管理も自分でしているが、通帳をなくすことが増えた
- 生前贈与や遺言について話すと「少し考えたい」と言えるレベル
📝 このレベルなら、本人の意思がはっきりしている間に遺言書や贈与の手続きが可能なこともあります。
✅ 【例2】中等度のBさん(進行中)
- 今朝食べたものを覚えていない
- お金の話をしても理解に時間がかかる。「あげる」と言っても、数時間後には忘れてしまう
- 他人の名前や顔が出てこないが、家族の顔はわかる
📝 このレベルになると、意思能力があると証明するのは難しく、生前贈与や遺言書の作成は基本的に避けた方が良いとされます。
✅ 【例3】重度のCさん(後期)
- 自分の名前や家族の顔も分からなくなる
- 会話が成立しない
- 財産や通帳といった概念が分からない
- 身体介助が必要になることも多い
📝 この状態では法律的に「意思能力がない」とされ、生前贈与や遺言は無効と判断されます。成年後見制度が必要になります。
🧭 じゃあ、どこがボーダーライン?
法律上は「意思能力」があるかどうかが鍵です。
でもこれは医師の診断、家族の証言、行動記録などから総合的に判断されます。
👉 たとえば:
- その日、その場で「何を」「誰に」「なぜ」あげたいか説明できたか
- 話を聞いた直後に内容を理解し、署名したかどうか
- 書いたことを数時間後に覚えていたか
などが判断材料になります。

叔母は中等度です。
上記のボーダーラインは全く無理な話で数分前のことですら記憶できません。
認知症が始まってからは被害妄想もひどいから、財産の話などできないと思っていたけれど・・・
この先が思いやられるなあ・・・・。
叔母は買い物、料理が出来なくなってしまったので、朝は叔母がパン、パックご飯に梅干しなどを食べていますが、昼と夜は宅配弁当。
いくら認知症とは言えかわいそうな気もするけれど、同居している家族がいないので、仕方がない現実。

なにもかもわけがわからないほどではないのです。
だけど数分前のことは忘れている、ゴミの分別、ゴミ出し、洗濯、料理、食品の賞味期限などもわからない。
でも弁が立つのでああ言えばこう言うで、身内泣かせ。(笑)
ベッドシーツ、その他も洗えないので数か月に一度、新品を購入して使い古しは廃棄。

Aさんは諸々の書類手続き、お弁当の手配。Bさんは週に一度の買い出し、病院付き添い・・・・という具合に三家族が叔母のお世話を連携しています。
清掃と言っても本来が綺麗好きな人、ゴミ屋敷になっているわけではありません。
生ごみはシンクに置きっぱなし、まとめて捨てられない、ゴミ出しの曜日がわからない、後片付けが出来ないので、去年はコバエが卵を産んでしまいうじが湧きました・・・。
叔母が気づかずに踏みつぶしてあちらこちら汚れて、大変な参事になりました。
「施設に入れたら暴れてやる!」
誰もそんなこと言ってないのですが、「施設に入りたくない」という思いが強すぎて、被害妄想を起こしていました。
そりゃあ・・・誰も施設に入りたくてしょうがない人なんていない。
だけどお世話してくれる人がいない、周りに誰もいない、やってもらえない、自分ではできない。
そうなると施設に入るしかない人もいる。
施設に入れる経済力があるだけ幸せかもしれません。
ですがニュースで施設内の虐待問題も目にするので心配と言えばそうですが。

なぜ叔母の相続で私が頭を悩ませているのかというと複雑な親族間の事情があるからです。
そして万が一、叔母が天に召されるときも夫がなにからなにまで段取りをして、お見送りすることになるでしょう。
叔母の夫が亡くなった時もそうだったので・・・・。
他に兄弟はいますが、みんな高齢で顔すら出しません。
叔母のために尽力してる甥と姪は大勢いるうちのたった二人。(夫と従妹だけ)
それぞれに生活があるので人のお世話までしてられないのが現実だと思います。
でもそういうところから相続問題が勃発するのでしょうね・・・。
また続編を書きたいと思います。